彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「ちょっと、みーちゃん!?なんで凛ちゃんをたたくわけ!?」
「オメーはたたかないだろう、モニカ?いくら天然ちゃんとはいえ、凛がしたことは最悪だ。」
「さ・・・」
最悪?
最悪って、私の、こと・・・?
平手よりも痛い、言葉の攻撃。
泣きそうな思いで理解する。
「み、瑞希お兄――――――!」
(私、瑞希お兄ちゃんに見損なわれて、最悪認定されちゃったの!?)
「モニカ、女の子達はオメーが遅れ。」
「瑞希お兄ちゃん!?」
私の呼びかけを無視して、モニカちゃんに指示を出す恋愛の本命相手。
それで体中の血の気が引いて凍り付く。
「円城寺達に任せたら、送りオオカミになりかねないからな。」
「誤解ですよ、真田先輩!!俺がそんなに信用―――――!?」
「おう、信用してねぇぜ、大河。」
「なっ・・・!?」
ハッキリ言う瑞希お兄ちゃんの言葉で、凍り付く円城寺君。
「いいな、モニカ?」
「あたしはいいけど~凛ちゃんはどうするのよ!?まさか、お説教するとか言って、みーちゃんが自分で送るつもりじゃぁ~?」
「話す気もねぇよ!」
「瑞希お兄ちゃん!?」
「だから送る必要もねぇ。とっとと帰れ、色ボケ6匹!!」
「・・・・お、兄ちゃん・・・・!?」
瑞希お兄ちゃんの言葉に、ショックで動けない私と一部。
どれぐらいショックだったかと言うと・・・
(私も色ボケ6匹にカウントされてるってことですか?)
と聞けなかったこと、と。
「ごめんね、蓮君。お兄さんまで怒らせちゃったみたいで~?・・・でも、凛君とデートの約束できて、ますみは幸せだよぉ!」
などとほざきながら、私の腕にしがみついてくるますみちゃんを、振りほどけないほどショックだった。
こうして、人生初の合コンは最悪の結果で終わった。
~ツッパリ総長参戦!波乱万丈の合コンバトル!!~完~