彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
考えてみたけど、よくわからない。
ただわかっているのは、今回の合コンの件で瑞希お兄ちゃんからの信用を失ってしまったことだ。
(そうよ!そこが大きな問題よ!)
好かれるはずが、嫌われてどうするの!?
これがきっかけで、本当に嫌われて出入り禁止になって、龍星軍4代目も辞めさせられることに出もなったら―――――――!!?
「どうすればいいんだ!?瑞希お兄ちゃぁぁぁんっ!!」
「うははは!とりあえず、帰りに東山に行こか?」
頭を抱えてうめく私の肩を、ポンポンと叩きながらヤマトが言う。
「はあ!?瑞希お兄ちゃんの母校を訪ねてどうしろって言うの!?」
「ちゃうちゃう!カンナはんに謝るねん!」
「カンナさんに?」
「仲間外れにしたことに関して、おわびすんねん!男女交際については、この際スルーや!」
「だから、私はそんなつもりは~」
「そーゆーても、ホンマの自分を知っとるのは、わしだけやん?一番ええのは、誤解解くために真実を語ることやけど~今さら白状できるんか?」
「それは・・・・」
(言えない・・・・)
「言えへんやろ?」
「うん・・・言ったら、めちゃくちゃ怒られそう・・・!」
前に、軽い気持ちで龍星軍のメンバーに誘ってめちゃくちゃ怒られた。
(前例があるだけに、今回もきっと・・・・!!)
手加減なしで怒られるでしょう・・・。
〔★無傷ですむ保証がない★〕
「うはははは!元気だしーや!カンナはんんはともかく、瑞希はんはまだちゃすがあるでー!?」
落ち込む私に、ヤマトが提案してくれた。