彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)


「はは~どいつもこいつも、困ったもんだよな、凛。じゃあ、お兄ちゃんは行ってきます。」

「行かないで!説明責任果たさない限り、離れませんよぉー!」

「あー!?みーちゃんばっかり、ずるい!凛ちゃん、モニカちゃんにもくっついてぇ~!」

「まざるなよ、モニカ!凛たんがつぶれる!」

「わははは!おしくらまんじゅうか!?俺様も混ぜろー!」

「じゃれるのもそれぐらいにせんと、夜店に間に合わんぞ?」

「凛ちゃん~モニカちゃんのところにおいで~♪」

「だから、夜店に遅刻するから!凛も~」





好き勝手にしゃべり、険悪になったり、浮かれたりする初代龍星軍メンバー。



「お、おい、止めた方が~」

「誰が止めるんだよ?」

「大河か?」

「なんで俺だ!?」

「つーか、率先して関わりたくないわ!うはははは!」

「けど、このままじゃ凛が~」


「もぉー!!みんないい加減にして下さーい!」

「「「「「「キレた。」」」」」」






店内に凛道蓮の絶叫が響く。

止めるのをちゅうちょする仲間の前で、4代目総長は言った。






「わかりましたから!!わかったから、みなさん!今日のところは、各自の任務を全うしてくださいっ!!ケンカをしないでくださーいっ!!」






弱りながらも、初代メンバーの仲裁に入る。

それで年上5人も態度を改める。





「あん、だめよ、凛ちゃん!お疲れちゃんなんだから、大声出しちゃ!モニカちゃん、凛ちゃんが大事だから、喧嘩もしない良い子になるわ~♪」

「コラコラ、凛たんの前で点数を稼ぐな。凛たん、烈司さんは夜店に行くけど、お土産に甘いもの買ってきてやるからなぁ~?良い子にしてろよ?」

「フン、馬鹿共め。アメとムチのアメばかり与えれば肥えるだろう。凛道・・・せいせい、クーラーの利いた部屋で水分補給をしながら良い子でいろ。キッチリ見張っておいていやるからな?」

「わははははは!どいつもこいつも、甘党か!!てことは、俺様が帰還した時に凛助が良い子にしてなかったら、瑞希共を人質にすりゃあ、久々にオメーらとケンカできるよな!?わははははは!」

「ガチでやってみろ、皇助!!あの世までぶっ飛ばすからな!?凛、そういうわけだから、良い子にしてるんだぞ!?後で困るのは凛だからな・・・!?」

「・・・わかりました・・・」






それでやっと、先輩達も大人しくなった。






(なんでこうなっちゃうの・・・・!?)





夜店も心配だが、自分の今後も心配になる。

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