彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
ちーちゃんに話した。
身元がバレるようなことは、フェイクを入れて話した。
可愛い子から告白されて、断ったこと。
その子が実は男の体を持つ女の子で、男の体だから断ったと思って怒らせたこと。
「僕・・・・その子を傷つけてしまった。誤解されたままは嫌なんです・・・。」
ちーちゃんは、静かに私の話を最後まで聞いてくれた。
「連絡を取りたくても、それっきりつながらない。かけなおしたけど。」
「その子は傷ついたかもしんないけど、『慣れっこ』じゃない?」
「え?」
話し終えたあたりで、黙っていたちーちゃんが言った。
「だってその子、今までにそういうことが何度もあったんでしょ?先に言わない方が悪し、お互いさまじゃん。」
「そんな言い方ないよ、ちーちゃん!
「だって、マジっしょー?きっとその子、拒否されることにもなれちゃったんだよ~ダメだと感じたら、すぐに諦めて、逆ギレしてるだけ!チョコちゃんを許さないって言ったのも、八つ当たりってゆ~かー」
「拒否されてることになれている・・・?」
「そう!その心理は、いじめられっ子と同じ!やられることに、なれちゃってるわけ!」
「あ。」
その例えでハッとする。
(そうだよ・・・・理由は違っても、感覚は似てる。)
いくら言っても無駄だから、変えられないからと耐えてる。
ますみちゃんも、今まで付き合った男子のことをぼろくそに言ってた。
それでも、女の子として付き合いたいって思うのは・・・・。
(いじめと似てる・・・・・・・・?)
「いつかはやめてくれるって・・・・わかってくれるってくる人が出てくると思ってるから・・・・?」
(諦めているけど、心のどこかで思ってる。いじめを止めてくれる人がいると・・・それを待っている心境と同じなのかもしれない・・・・)
「ビィ~ン、ゴゥ♪!!」
私の言葉に、グッと親指を立ててながら笑うちーちゃん。