彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
◇本命からのLOVE注入!恋愛始末戦㏌桃山女学院!!
ますみちゃんとデートした日、こっそり買ったカンナさんへのプレゼントは渡せた。
ルンルン気分で帰宅する。
『凛道蓮』から『菅原凛』に戻る場所へ。
ヤマトが住む幽霊マンションへと帰ってきた。
「たっだいまぁ~」
「お帰り、凛!」
「はい!帰りました~瑞希おにい・・・・」
ん?
「瑞希お兄ちゃん?」
ヤマトの家に、瑞希お兄ちゃんがいた。
「えええええええ!?なんでっ!!?」
「凛がデンワもメールも返さねぇからだよ!」
〔★瑞希の出迎え、凛はビビッている★〕
「ヤ、ヤマトは!?」
「おう、ヤボ用だって出掛けたぞ?」
「それじゃあ~」
「そうだ。俺と凛の2人だけだ。」
二人だけ!?
つまり、瑞希お兄ちゃんと2人っきり!?
(グッジョブ!!)
気を利かせてくれたのね~♪
心の中でヤマトの頭をなで、イソイソと彼の近くに駆け寄る。
これに瑞希お兄ちゃんは、目を細めながら聞いてきた。
「凛、最近・・・五十嵐の家によく来るのか?」
「え!?え、ええ・・・」
「そっか・・・来るのか・・・」
「あの、なにか・・・?」
「いや、その・・・あんまり、凛にはここに来てほしくないって言うか・・・」
「え?」
「俺もあんまりいないけど、凛の部屋も作っただろう?あれ・・・気に入らなかったか?」
「まさか!一生暮らしたいぐらいです!」
「じゃあ、なんで五十嵐ヤマトの部屋に凛の部屋があるんだ?」
「・・・・え?」
その言葉で、口から心臓が飛び出すぐらいドキッとする。
「ど・・・どうして・・・?」
「五十嵐が、自慢そうに言うからな。凛・・・お前、こんな感じで、あちこちに、自分の部屋を持ってるのか?」
「誤解です!僕が使ってるのは、瑞希お兄ちゃんとヤマトだけで~」
「とか言いつつ、浮気してんじゃねぇか?」
「浮気!?」
「俺が用意した部屋があるのに、なんで新しく五十嵐の家に部屋を作るんだよ?」
「それは・・・」
「俺からしたら、浮気された気分だぞ?」
「ち、違います!」
浮気なんてー・・・!
「決して、浮気などしてません!!」
しかたなかったのに!
ロッカーもあるけど、いろいろ考えれば、ヤマトの部屋を借りることは私にとって都合が良いことだった。
〔★防犯面では、どっちもどっちだ★〕