彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「自覚はあるよな?一之瀬はすみと、どっちが最強のブラコンとシスコンでもめたブラコンの凛君?」
「~~~~っ!?」
「恥ず可愛いんだよ、ばぁーか。」
コン♪
ニンマリ顔で、自分のおでこを私のおでこにくっつける瑞希お兄ちゃん。
「・・・え?え!?なんで・・・・!?」
「初代龍星軍の情報網をなめんなよ?もう全部、俺の耳に入ってきてんだからなぁー?」
「あうあう・・・!」
「あははははは!耳まで真っ赤だなぁ~!?そこが、ポチともタマとも違う・・・・」
「あ・・・当たり前です!僕、ハムスターじゃないもん!」
「カテゴリー的には、ハムちゃんなのになぁ~?」
楽しそうに言うと、両手で私のほっぺを挟みながらプ二プにするいじわるな人。
「ということでお兄ちゃんは、凛という弟の方が心配だから、当分彼女が出来ませーん!」
「な、なんですかそれ!」
(いや、でも、チャンスじゃない!?私がいつまでもしっかりしてなかったら、お兄ちゃんは彼女を作らない!)
その間に私は女子力を上げて~
(準備万端になったら、告白してハッピーエンドに持ち込める!?)
〔★凛は不届きなことを考えている★〕
「あ、だからって、俺に合わせて凛も彼女作らないと言わなくていいからな?いつでも、交際スタートさせろよ?」
「それが出来たら苦労はしません!」
「なんで?好きな奴がいるんだろう?」
「あ、いえ、その、それはいますが~」
言えない。
まさか、あなたとは言えない。
このタイミングで告白は出来ない。
〔★今言えば、さらにややこしくなるだろう★〕
「俺、正直、凛の恋愛事情も心配なんだよな・・・・。お前さ、天然女性キラーの素質がありそうで怖いから・・・。」
「なっ!?誤解です!僕は硬派ですよ!?龍星軍を卒業するまで硬派です!!」
「えー?そんなに(高千穂を)待たせるのかよ?」
「待っててください!(瑞希お兄ちゃん!)」
「??俺に言うのかよ?凛がそう言うなら、(高千穂も)待つと思うけど・・・」
〔★微妙に話がかみ合っている★〕
「ところで凛、ますみちゃんとはどうなってる?」
「はい、本日ますみちゃんのはすみさんにタイマンを申し込まれましたが、カンナさんが乱入して代理で戦って下さり、パトカーが来たおかげで事件にはなりませんでした。」
「事件だろう!?」
〔★他人事のように話す内容ではない★〕