彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「凛!どうしてそんな大事なこと、最初に言わないんだっ!?」
「ええ!?大事ですか?」
「大事だろう!?お前の大事の基準はなんだ!?」
「瑞希お兄ちゃん。」
「わかった!じゃあ、そのお兄ちゃんから言わせてもらう!ますみちゃんのことだが~会えるかもしれない。」
「本当ですか!?」
「おう。明日、桃山女学院は終業式だ。」
「早いですね!?」
「私立だからな~ちょっとしたイベントもあって、ミス桃山女学院のますみちゃんは絶対に行かなきゃダメな日なんだ。」
「では・・・!?」
「そうだ。始業式に終わるまでに行ってこい!出来るよな?」
「もちろんです!明日、朝一でー・・・・・」
行くと言いたかったけど。
「いけません。」
「はあ!?なんで!?」
「明日は・・・・期末テストでした・・・・!」
〔★まだテスト期間中だ★〕
「テストって・・・・凛がか?」
「いけませんか?ヤンキーが勉強するのは・・・?」
「悪くはねぇーぜ?伊織からも・・・筋が良いって聞いてる。むしろ、凛はしっかり勉強してそうなイメージだからな。」
「ホントに!?よかった~」
「ホントなぁ~どうしてヤンキーになったんだろうなー」
それはあなたのせいでしょう。
なーんて、口が裂けても言えないけどね。
好きな人色に染まる一途な、わ・た・し♪
〔★どちらにも原因がある★〕
「まぁいっか!俺が凛を気に入っちまったのが、凛の運命だったからな~」
「う、運命なんて!」
私こそ、あなたのおかげでどれだけ救われたか・・・・!
「今日のところは、出前にしようぜ。ヤマトが戻ったら、俺のおごりで頼んでやるから。」
「ええ!?そんな、悪いですよ!その分、働いてお返しますね!?」
「ばか。弟らしく、お兄ちゃんに甘えてろ。」
そう言って笑うと、よしよしと頭をなでてくれる大好きな人。