彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「つーことで、4代目もこう言ってる。オメーらも、サツに気をつけて帰りな。」
「瑞希お兄ちゃん。」
「初代龍星軍総長、真田瑞希さん・・・!」
「そうねぇ~今日はもう遅いからぁ~メアド交換して、後日お話しましょう、ますみちゃん!」
「あ、ありがとうございます、朝霧さん!」
「モニカでいいわよん♪同じ仲間同士、お姉さんとしても頼ってちょうだい?」
「モニカ先輩!気を許し過ぎっすよ!?なぁ~にが、『あ、ありがとうございます』だよ!?」
「カンナ~怒るなよ!機嫌直せよ!」
「悠斗、それよりも大河の機嫌直す方が先だろう?」
「俺はキレてない!!凛道の奴、味な真似して瑞希先輩に~」
「うはははは!嫉妬まるだしやんか~!」
「うう!どちらにせよ、さすが凛さんです!一生、ついて行きます!」
「あはははは!凛は人気者だなぁ~」
「そ、そんなことないですよ、瑞希お兄ちゃん・・・」
円城寺君の視線を感じたが、よしよしされて今までの疲れが一気に吹き飛ぶ。
このまま、ハッピーエンドを迎えたと思ったけど。
「惚れた。」
「え?」
「お姉ちゃん。」
ハイタッチをした相手が、私を見ながら言った。
「あんたの漢気に惚れたぜ・・・!!凛道蓮っ!!」
「へ・・・?」
「お、お姉ちゃん!?」
ガシッ!!
はすみさんの言い分を理解する前に、彼女の両手が私の両手を握りしめていた。
「『弁才天』13代目総長・一之瀬はすみ!龍星軍4代目総長・凛道蓮さんに惚れました!!」
「はああ!?」
「お、お姉ちゃん!!?」
「どういうこと、はすみ!?」
「おっと、誤解するなよ、ますみ!オメーらも!」
生き生きした顔で、私の手を握る女総長が言った。
「あたしが語る惚れたは、凛道さんの『漢気』にって話だ!色恋じゃない!」
「お、漢気?」
「そうです!今まで、いろんな男と戦ってきたが、ここまで『漢気』のあるお人は初めてだよ!!凛道蓮さん!!」
「な、なんです?」
「硬派者として、あんたの『漢気』に惚れましたっ!!どうかあたしを!『弁才天』の13代目頭である一之瀬はすみを、龍星軍4代目総長の凛道蓮さんの手下として使ってください!!」
「なんでそうなりますか!?」
〔★話が発展した★〕