彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
(とはいえ、カンナさんのおかげで、いいこと思いついた。)
みんなの視線が集まる中、すでに私の考えは決まっていた。
(対等な立場でいようと思えば・・・・すでにある前例を使えばいい。)
そんな思いで瑞希お兄ちゃんを見る。
「凛。」
「お前の龍星軍だ。」
「わかってます。初代総長、真田瑞希さん。」
表情を引き締めたから、答えを待つはすみさん達に言った。
「『弁才天』13代目総長、一之瀬はすみさん以下、龍星軍の参加にはできません。」
「どうしてもだめですか?」
「ダメです。4代目である僕が望むのは、対等な立場です。」
「凛道さん!」
「よって、『同盟』という形でしたら、上下関係はないと思うんですよ。」
「「「「「同盟!?」」」」」
「へぇ~」
「ほぉ~」
「あらん♪」
「ふむ・・・」
「わはは!」
「うはは!そうきたか、凛!」
私の言葉に、ますみちゃんとはすみさん、弁才天たちは驚き、瑞希お兄ちゃん達はニヤリ顔になる。
龍星軍はヤマト以外はギョッとしてる。
「うはは~!なんでそう思ったねん、凛~!?」
「爆裂弾は龍星軍も兼業してます。」
動じない(?)仲間の問いに答える。
「形は違いますが、平等さを考えれば、同盟が一番良いと思いましたので。」
「それじゃあ凛道蓮さん!?」
「お姉ちゃんと―――――!?」
「そういうことです。」
「仲間という形で同盟を組むなら問題ないと思いまして。」
「ありがとうございますっ!!」
目を輝かせながら、はすみさんは言った。
「一之瀬はすみ以下、『弁才天』一同、龍星軍4代目総長、凛道蓮さんに忠誠を誓います!」
「忠誠じゃなくて友情です!お願いですから、くれぐれも『同盟』でお願いしますよ!!」
「あはははは!そういうことにしときますよ!おう、オメーら!!」
「龍星軍に挨拶!!」
「「「「「「「オス!お願いします!!」」」」」」」
〔★硬派レディース・『弁才天』が仲間に加わった★〕