彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
(行っちゃった・・・・。)
「行ったな、凛?」
「はい・・・やっと、終わった気がします。」
「わはははは!よかったのかぁ~凛助!?どいつもこいつも、良い女じゃねぇか!?このスケベが!」
「ですから、百鬼さんが考えてるような真似はしません。同盟相手ですから。」
「わかんねぇーぞ~!?高千穂、彼女として見張ってろよ!!わはははは!」
「だ、だから彼女じゃないっすよ!!」
「本当かよ、カンナ!?信じていいんだな!?」
「そうよ、長谷部ちゃん!凛ちゃんはモニカちゃんLOVEなんだもんねぇ~」
「はい、後輩としてです。」
「あん♪笑顔で手厳しく言うところも、好・き♪」
「今回もなかなか面白かったぞ、凛道。」
「面白がらないでくださいよ、獅子島さん!?」
「凛たん、この後時間あるか?あまりにトラブル続きだからよぉ~お祓いしちゃわねぇ?」
「そこまで僕はひどいですか、烈司さん!?」
「烈司、お祓いもだけど飯だろう?」
「瑞希お兄ちゃん。」
「腹減っただろう、凛?大河達も食ってけよ!」
「も、もちろんです、瑞希先輩!お言葉に甘えて~」
「うはははは!瑞希はんで機嫌直しよったわぁ~!わしも、ハニーにLIENせな!ハゲ君はー!?」
「五分刈りだ!お、俺は、プラトニックでいくからぁ~」
そんな会話をしながら、ガレージから家の中へと入っていく仲間達。
1つの問題が解決する。
きっかけは、何気ない手助け。
人を助けることが良いことか悪いことか。
「ますみちゃん、大丈夫でしょうか・・・」
「大丈夫だ。」
いろいろ気になるあの子が立ち去った方を見ながらつぶやけば、瑞希お兄ちゃんが強く断言する。
「最初の頃よりも、顔つきがすごく変わった。凛のおかげで、あの子は救われたんだ。」
「瑞希お兄ちゃん・・・・」
「自身を持て、凛。お前は俺の『誇り』だ。初代総長として、ブラコンアニキとしてな。」
「・・・・瑞希お兄ちゃんにそう言われて・・・やっとそう思えました。」
私を優しく見つめる彼に、私もとびっきりの笑顔で返す。
「この世で一番大好きな瑞希お兄ちゃんの言葉ほど、信用できるものはありませんからね?」
「言ってくれるなぁ~こいつめ!」
どちらともなく、声を出して笑う。
瑞希お兄ちゃんの隣で、やっと落ち着けた。
〔★凛の長い修羅場が終わった★〕
~本命からのLOVE注入!恋愛始末戦㏌桃山女学院!!~完~