彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「うっ!?なんですかこれ・・・!?」




手にしてみると、意外と重たかった。

私の質問にヤマトは陽気に答える。





「なにって、凛の部屋の盗聴器と盗撮を見つけるアイテムやねん!」

「え!?話ちゃったの!?瑞希お兄ちゃん!?」

「うはははは!ひどい言い方やなぁ~!?そこは、『聞きだした』って言わんかい♪」

「どっちにせよ、バレてるじゃないですか!?」



〔★凛は防犯グッズを手に入れた★〕
〔★代わりに個人情報を失った★〕



「うははは~!今朝、瑞希はんが、仕事前にうちに来てなぁ!渡すなら早い方がええってことでな!」

「待って!うちにって・・・ヤマトの家に瑞希お兄ちゃんが来たの!?それも今朝!?」

「せやで!」

「呼んで下さいよ!」

「あかんて!テスト前やし、他の生徒に見られて困るのは凛やで~!?」

「そうかもしれませんが、瑞希お兄ちゃんに会えるなら、僕はどんな危険でも~!」

「あほか!ここまできて、人生棒に振る気かいな!?」

「僕には瑞希お兄ちゃんがすべてなんです!」



〔★すべてすぎる★〕



「何でヤマトの家なんです!?」

「そらぁ、わしの部屋を凛がつこうとる=よく来るって解釈したんやろうー!?うはははは!」

「それ大丈夫なんですか!?というかヤマト、余計なことしゃべってませんよね!?僕のこと、バレてないよな!?まさかと思うが、僕を差し置いて、瑞希お兄ちゃんと仲良くしてたりしませんよねー!?」

「うはははは!円城寺君の気持ちがわかるやろう?わしも、円城寺君に責められる凛の気持ちがわかったでー」



〔★嬉しくない体験だ★〕

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