彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「あいつ、1人暮らししてるだろう?そこがヤバくてな。」
「ヤバいというのは・・・」
「それもヤマちゃんから聞いてないのか?しょっちゅう、防犯ビデオが壊れるって聞いてねぇ?あれ、電気系統のトラブルじゃねぇ。」
「え?」
「建てた場所が悪かったんだよな~よりによって、アイツの部屋が一番最悪で苦労したぜ。」
「・・・・それって、それって、それってつまり~・・・・!?」
「そうだ。」
私の肩を叩きながら、静かに瑞希お兄ちゃんが言った。
「奴の部屋は幽霊部屋だ。」
「幽霊部屋!?」
〔★いわくつき物件だった★〕
「考えてもみろ。1人暮らしのガキの部屋にしたら、良すぎだっただろう?」
「言われてみれば、新築でしたが!?」
「あ、それは内装を直しただけだ。前の住人がなー」
「前の住人!?」
「あんなのことがあったから、水回りも変えて・・・・」
「あんなこと!?なにがあったんです!?」
「瑞希、水回りを変えたのは、前の前の住人が原因だぞ?」
「前の前!?」
「え?あれ、ベランダだけじゃなかったのか?」
「あははは!それは前の前の前だろう~?しっかりしてくれよ~」
「前の前の前!?」
「あ、いけねぇー!そっか、そっか!どれもこれも、ヤバいのばっかだったからよぉ~はははは!」
「いや、まったくだぜ!よくもまぁ~あれだけ危ない部屋で暮らす気になったんだぜ。ははは!」
「「あははは!」」
「って、笑ってないで教えて下さいよ!?むしろ、笑い事ではない感じがします!」
〔★危険な単語のオンパレードだ★〕