彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
「凛、世の中には・・・知らない方が楽なことがる。」
「悟った顔で、何を言いだすんですか、瑞希お兄ちゃん!?」
「瑞希、言ってやるのも『愛』だぜ?凛たん、あいつの部屋は事故物件(じこぶっけん)なんだよ。」
「え、事故物件??」
「死人が出た住居のことだ。」
「ぎゃあああああああああ!!?」
〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
事故物件(じこぶっけん):自殺や殺人、孤独死など、死亡事故があったもの土地や建物のこと。精神的にすむのがきつかったり、つらいので、心理的瑕疵(しんりてき かし)物件ともいうよん☆彡
「し、死人!?そんな物件、貸し出していいんですか!?」
「それが世間だぞ~凛たん。どこかで誰かが死んでるじゃん?」
「そうかもしれませんが!どうしてヤマトは・・・・そんな大事なことを僕に言わなかったんですか!?」
(まさか、言うことによって、私が怖がって来なくなると思った!?)
「友達が遊びに来てくれないのが、寂しかったと言うのですか!?」
「いやいや、それはねぇーべ!」
「烈司さん!?」
「そうだな~たぶん・・・五十嵐のことだから。」
「ことだから!?」
「あいつの性格からして、気にしなかったんだろう?言うほどでもねぇーって?」
「ありえますね!?」
「つか、言わなかった理由を、直接聞いちまった方が早いだろう?」
「もしもし、ヤマト!どういううことですか!?もしもし、もしもし、もしもーし!?」
〈はいはい、何の用や、凛~!?〉
「「早いな!?」」
ONにしていた携帯からかけるれば、ヤマトは早々と出てくれた
〈なんやねん!?また女性トラブルかいな、凛―!?〉
「人を女ったらしみたいに言わないでください!?聞きましたよ、君の部屋!危ないじゃないか!?」
〈うはははは!せやから~段ボールの部屋は~テストが終わってから片づけるってで!〉
「違う!ヤマトの部屋が幽霊部屋だって話っ!!」
〈うははは!なんやぁ~そのことかい!?〉
あっけらかんと答えるヤマトに、恐怖よりも怒りがわく。