彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「笑いごとじゃないですよ!?いくら君が楽観的な性格だとはいえ、危機感がないですよ!?」

〈心配いらへん!なんせ、烈司はんが結界張ってお祓いしてくれたんや!うはははは!」

「そうでしたか!?それなら・・・よくない!」





納得しかけて、ダメ出しをする。





「君ね!烈司さんと出会ったから、助かったようなものですよ!?そうでなければ、今頃取りつかれて~」

「それはないだろう。」

「烈司さん!?」

「そいつ、見た目通り、結構強力な守護霊様がついてるんだよ。」

「そうなんですか!?」

「むしろ、悪霊をはねのける力がある。」

「はねのける!?まさか、ヤマトも烈司さん系!?」

「一緒にされると、烈司さん傷ついちゃう。つーか、うかつに近寄れば、霊がやられる敵な感じなんだよなー」

「悪霊相手でも最強!?」


〈うははははは!照れるのぉ~!〉




〔★頼もしすぎる仲間だ★〕



「だから、俺が守らなくても平気だ。ヤマちゃんの場合、普通に生活してても問題は起きない。影響もまっっったく受けない!」

「言い切るほど!?」

〈せやんねん!うはははは!〉





そこまで聞いて疑問がわく。





「だったらなぜ、お祓いや結界を張ったんですか?」





悪霊さえもよけて通ると、烈司さんは言った。





「守りが強力なのに、結界まで追加する必要ありますか!?」

「そりゃあ、あるぜ?そうしないと、周りが巻き込まれるからな。」

「周りが!?」

「おう。現在まで、凛たんに起きたトラブルの0.5割ぐれーは、そいつが流し込んでたぞ。」

「微妙な影響ですね!?」



〔★原因にするには低い数値だ★〕



「あくまでも、可児を仲間に引き入れた頃の話だけどな。」

「え!?じゃあ、今は??」

「今は・・・・家に行くようになったから、5割だ。」

「そこまで変わりますか!?」




〔★10倍に、はね上がった★〕




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