彼は高嶺のヤンキー様３（元ヤン）

「蛇の目が負けたってことは、片淵セイヤの耳にも届いていたわ。だから、同窓会という名の合コンの場で、凛ちゃんにビビったのよ。」

「ごめんなさい・・・！同窓会ということにしたのはお詫びしますので、どうか・・・！！」

「ホント～？今度内緒にしたら、モニカちゃん怒るからね？」

「ごめんなさい。」

「なーんてね！凛ちゃんなら、なんでも許しちゃうわ！」

「それであの～片淵セイヤが感情で動いたと言うのは？」

「そりゃあ、凛ちゃんが言った通りだったんじゃない？ホントに、ますみちゃんが好きだったから、とことん仕返ししようとしたんでしょう？」





（私、そんなこと言ったっけ？）





〔★凛は記憶していなかった★〕



（怒るとどうも、記憶が飛んじゃうのかなぁー？）





密かに反省する（？）私に、少し真面目なモニカちゃんがしゃべる。





「一緒につかまった片淵セイヤ側の取り巻も、突発的な犯行だったていう供述してるみたい。」

「そうですか・・・」

「まぁ・・・あたしも、ますみちゃんの気持ちはわかるのよねー」

「そうですね、同じ性同一性障害として～」

「ううん。男の子に裏切られる気持ち。」

「え？」

「ますみちゃんはさ～まだパーツが、『女の子らしい』じゃない？あたしなんて、見た目が『男の子』じゃない？」

「体系もモデル並みですが。」

「そーなのよ！八頭身で困っちゃうって、ゆーか！だからぁ～どんなに頑張っても中世なのよねぇ～みーちゃんが羨ましい。」

「瑞希お兄ちゃんが聞けば怒りますよ！」

「凛ちゃんが先に怒ってるじゃない？だからね・・・ますみちゃんじゃないけど、あたしのことを女扱いしてくれる男には弱いのよねぇ～ついつい、口が上手いと信じちゃってー」

「え？」

「男運悪いって言うか、ロクでもない男と付き合ってね～」

「付き合ってたんですか！？」



〔★初耳だった★〕