お金か愛か~16歳男子の決断~
智柚の表情は弱みを握ったって感じ。


絶対…バレとるー!!


「いーちーくんっ!」


「は…はい?」


形勢逆転…。


「協力してあげよっか~?」


はぁ!?


そんなの…


「いらんわ!」


俺は少しきつい口調で言った。


智柚の協力とか怖すぎる!


俺が言う前に…俺の気持ちいいそうだし…。


「やっと認めた!やっぱり好きなんや~ん♪」


俺はハッとした。


『いらんわ!』


…うわ…認めてるし…。


とりあえず落ち着こうと深呼吸をする。


冷静に…冷静に…。


「智柚、協力とかほんまいいから…いらんことすんなよ!特に今日とかな。」


歩莉が来る今日が一番何かしそう。


学校では歩莉と智柚は違うクラスやし。


「いらんことって何さ?まぁ、都希に言うだけしかしぃひんよ。」


智柚はそう言って去ろうとする。



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