お金か愛か~16歳男子の決断~
「でも…」


「歩莉、惟智は頼りないけどいるだけマシやから♪」


智柚…なんやその感謝しようか迷う台詞は…。


「ん~じゃあ、惟智よろしくお願いします…!」


「おう!」


俺たちは暗い外へと出た。


「ほんまによかってんで?うちなら大丈夫やし…」


まだ言うか…。


俺といたくないんかな…?


「歩莉は男子か?それとも女子か?」


「んー…男子!」


…えぇ!?


俺は予想外の答えに大きく目を見開いた。


「男子なら1人でも大丈夫やなって…。惟智に迷惑かけたないし…。」


男子…か。


「歩莉が男子やったら困るっつーの。」


俺はぼそっとつぶやいた。


「え…?今なんて言うた?」



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