お金か愛か~16歳男子の決断~
「歩莉が男子やったら困るって言った!」


だって…俺、ホモってことになるやん?


それに…こんなかわいい男子おらんし…!


「困る…?」


「うん、困る!」


俺は歩莉の前に立ち、まっすぐ歩莉を見つめた。


「じゃあ女子♪素直に惟智に送ってもらいます!」


そう言って、歩莉は警察がする敬礼?の真似をした。


その姿がかわいくて…


かわいすぎて…


俺は気づけば、歩莉を抱き締めていた。


「惟…智…?」


「俺さ…歩莉が好き。」


…あ。


…今…俺、告った…よな?


ま…まだ言うつもりちゃうかったのに!!


勝手に俺はテンパる。


まだ会って1ヶ月くらいしか経ってへんのに…


これからのこと何も考えんと言ってもうた…。


俺と歩莉の友情もここまでやな…。


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