お金か愛か~16歳男子の決断~
俺の家の事情を理解してくれてて…


夜までデートできひんことには文句とか絶対に言わへん。


お金を使う遊園地や映画に行けへんことにも…。


歩莉は…俺にはもったいないくらいいい子やなぁ…。




俺たちはデートの最後には絶対行くスーパーに向かった。


すると…


「あ…歩莉!?」


どこからか声が聞こえた。


「歩莉っ!!」


もう一度聞こえた声の方を見ると、少し離れた場所に30代…もしくは40代…の女の人がいた。


だ…誰や…?


「お…お母さんっ!!」


えぇ!?


もしかして…歩莉のお母さん!?


確か、離れて暮らしてて…ここにはおらんはずやったよな?


「なんでお母さんがおるん!?仕事は!?」


歩莉と歩莉のお母さんの距離が縮まり、2人が向かいあった。


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