お金か愛か~16歳男子の決断~
「惟智…ごめん!!」


歩莉が申し訳なさそうな顔をする。


「俺はええからはよ行き!!」


俺に構ってる場合ちゃう…!


「うん!!…ありがと!!」


そう言う歩莉の横で歩莉のお母さんが俺に頭を下げた。


俺も…頭を下げる。


歩莉のおじいちゃんとおばあちゃん…


重い事故なんやろか…


軽い事故なんやろか…


わからんけど…


どうか無事でいてください…!



俺はスーパーに寄ることも忘れ、願いながら家に帰った。


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