お金か愛か~16歳男子の決断~
家に帰って、晩飯の支度…


やのに、やる気が出んくて部屋の布団に転んだ。


いつもやる気とか関係なしになんなくこなしてきた家事。


それが今…初めてこなせてへん。


歩莉と…歩莉のおばあちゃんとおじいちゃんが心配や…。


自分から電話する勇気もなくて、状態もまだわからん。


情けないわ…俺…。


「はぁ~…」


「はぁ~…ちゃうわ!」


いきなり智柚の声が降ってきた。


驚きのあまり飛び起きる。


「惟智…電話。」


「電話…?」


「はよ行けっ!歩莉待たすな!」


え…歩莉!?


俺は電話のある場所へ猛ダッシュ。


「もしもし!!」


すげぇでかい声やったと思う。


でも…それくらい…心配やってん…。


「惟智?昨日はほんまにごめんなぁ?」


「ううん、気にしんでええって…!それより…」


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