お金か愛か~16歳男子の決断~
「惟智…」


「俺は歩莉が遠くに行っても気持ちは変わらへん。離れてても大丈夫や!」


ほんまは大丈夫ちゃう。


気持ちは変わらへん自信はあるけど…歩莉がいんくても大丈夫な自信はない…。


「歩莉は大丈夫ちゃうん?」


「え…?」


「歩莉は俺が近くにいんかったら浮気するんか?」


歩莉は首を何回も横に振る。


「そんなわけないやん!うちは惟智だけやもん…!」


『惟智だけ』か…。


うれしいこと言ってくれるなぁ…


「やろ?俺も歩莉だけ!やから大丈夫!な?」


「…うん!ごめん…惟智…」


また涙が溢れる歩莉。


俺は指で涙をぬぐう。


「泣くなっ!俺は歩莉の笑顔が好きなんやから…!」


あ…////


言ったあとに恥ずかしくなる俺…。


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