お金か愛か~16歳男子の決断~
ふとデザインが大人っぽく落ち着いたいいネクタイを見つけた、その時…


「あれ?咲羅!?」


伊集院さんがいるほうで智柚っぽい声がした。


いや…まさかな。


智柚、こっちに遊びに来るとか言ってへんかったし。


しかし、俺の考えとは裏腹に


「智柚ちゃん!!」


…本人かい…。


俺は伊集院さんと智柚のもとへ行くことにした。


「智柚!!なんでここ…に…」



元気よく伊集院さんのところへ行ったけど…


すぐにその元気は消えた。


頭に隕石が落ちたみたいに、俺の思考回路がフリーズしとる。


これは…夢か…?


「惟…智…」


ううん…現実やんなぁ…?



「…惟智くん?」


伊集院さんの声でやっと思考回路が正常になる。


「どうかしました?」


「…いや、なんにも…」


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