好きって。
美咲がオシャレをしたいって言うから、二人で作戦を練ることになった。
私にオシャレセンスがあるかと言ったら疑問が出てくるとこだけど。

「太一にちゃんと告白したいの!手伝ってね!」
「私に何を手伝えって言うんだ」
「ムード作り!!」
「あーそれね、一番苦手とする分野だわ」
「うわ、心配になってきた!」
「うるせえ」

どんな服を着ていこうがメイクをしようが、美咲は愛嬌があるし大丈夫だと思うけどな。

「あーそーいえば、悠さー」
「ん?そーいえば何?」
「瑞希ってどう思う?」
「どーゆー意味?」
「好きか嫌いか!」
「え、別に好きなんじゃない?」
「お!分かる分かる…瑞希可愛いもんねー!」
「え…?うん?そーだね」
「あー!楽しみだね!水族館!!」
「おいしそうな魚いるかな」
「もー、悠ってばズレてる!とりあえず頑張ってね!応援してるから」
「え?お、おう」
魚探すのを応援?やっぱり美咲って変なやつ。


お風呂に入ってベットの上でゴロゴロしてたら瑞希からメッセがきた。

『明日、水族館だね』

『そーだね』

『楽しみなんだ』

『そっか、楽しもうね』

瑞希からパンダのスタンプが来て会話が終わった。

瑞希、水族館好きなんだな…。
太一に『瑞希が楽しみにしてるらしぞ』って送ったら『俺も』って返ってきた。
男性人水族館大好きかよ。

『悠は好きなやつとかいないの?』

『あ、その類の話し三回目だ。』

『あー。』

『反対に聞くと好きって何?』

『相手を思うとドキドキするとか?』

『うわ、それ男が言うとキモいよ』

『俺も思ったわ』

『瑞希みたいな感じじゃね』

『え?』

『まさかお前気づいてないとか言わねえよな?』

なぜか胸がざわつく。
その先を言わないで…。
聞きたくない。

『ごめん、寝るわ』

『おう、おやすみ』

ざわざわする。
明日、行きたくないよ…。

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