いつもの場所
FIRST PLACE
1. ロストバージン
十月、路肩の緑が黄みがかりはじめた。一ヶ月先には赤く色付くであろう。
朱美(あけみ)はサイドミラーに映る名古屋銀行を横目に、付き合いはじめて二度目のクリスマスを目前にする賢太郎に言い放った。
「今日は銀星のラーメンセットの気分だなぁ」
「好きだな、朱美も。」
賢太郎はジーンズの股間に違和感なくそそりたつ欲望が触れ朱美はそれに気付いた。
彼女はハンドルを握る賢太郎の太ももにそっと手を添えながら少しため息混じりに
「やっぱりいつものところに車止めよう」
15分もしないうちにいつもの場所へたどり着いた。
十月、路肩の緑が黄みがかりはじめた。一ヶ月先には赤く色付くであろう。
朱美(あけみ)はサイドミラーに映る名古屋銀行を横目に、付き合いはじめて二度目のクリスマスを目前にする賢太郎に言い放った。
「今日は銀星のラーメンセットの気分だなぁ」
「好きだな、朱美も。」
賢太郎はジーンズの股間に違和感なくそそりたつ欲望が触れ朱美はそれに気付いた。
彼女はハンドルを握る賢太郎の太ももにそっと手を添えながら少しため息混じりに
「やっぱりいつものところに車止めよう」
15分もしないうちにいつもの場所へたどり着いた。