いつもの場所
「うーん…分からないってのは、そもそも聞いてないってこと?それで納得したの?」
「そう、聞いてない。別れたいって言葉に驚いて…私のこと嫌いになったのかなって…怖くて聞けなくて……」
そういってネムは、少し落ち着いた目にまた涙が溢れた。
「はぁ~もう!何やってんのよ…ほら行くよ!」
と凛々子がネムの手を引いた。
「え?どこに?」
「直樹んとこ」
「でもいま…」
ネムが言葉を終える前に凛々子は言った。
「理由も聞かないで別れるなんてダメだよ!今は何も考えなくていいからほら、行くよ!」
半ば強引にネムを助手席に乗せ、凛々子は直樹に連絡をして「いつもの場所」まで送っていった。
ネムはこの時初めて凛々子と直樹が幼馴染みであることに感謝した。
「そう、聞いてない。別れたいって言葉に驚いて…私のこと嫌いになったのかなって…怖くて聞けなくて……」
そういってネムは、少し落ち着いた目にまた涙が溢れた。
「はぁ~もう!何やってんのよ…ほら行くよ!」
と凛々子がネムの手を引いた。
「え?どこに?」
「直樹んとこ」
「でもいま…」
ネムが言葉を終える前に凛々子は言った。
「理由も聞かないで別れるなんてダメだよ!今は何も考えなくていいからほら、行くよ!」
半ば強引にネムを助手席に乗せ、凛々子は直樹に連絡をして「いつもの場所」まで送っていった。
ネムはこの時初めて凛々子と直樹が幼馴染みであることに感謝した。