いつもの場所
「最近連絡とってないなぁ。いなくなるって時はすごく悲しかったのに、いざこの生活に慣れると彼氏のいない解放感が新鮮!」



「そうだよね、確かに物心ついた頃からの付き合いだしフリーの感じ初体験?」と絵里は重たくなりそうな雰囲気を笑い飛ばした。



「なんかさぁ、私なおちんがいいんじゃなくて『彼氏のいる自分』に浸ってただけなのかも…」



そんなネムの発言に二人は目を丸くした。それもつかの間絵里が入り口を見て驚いた。



「あれ?凛々子じゃん!!」



そこには部活のメンバーであろうがたいのいい青年数人を引き連れているかのように凛々子が現れた。



「おっ、まだいるかなぁと思って二次会はここにきてみたよ!」



とお酒のせいで頬が赤く染まった凛々子が気分よく話しかけてきた。続いて部員であろう青年達も愛想よく挨拶をした。
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