いつもの場所
6. 馴れ合い



月日は流れ寒さもいよいよ本格的になったころ、ネムは日課のような甘い朝を迎えた。



「若林くん、もっとここ…」



「ネム…ここは?」



「う…ん、いい…」



若林はネムの太股に頭を埋め彼女を愛撫し続けた。



年下の若林はネムを満足させるのに十分すぎた。



若林の舌と指はネムの体の一点を刺激し続け、あっという間にネムは絶頂を迎えた。



「今度はネムもしてよ」



そう笑みを浮かべて若林は彼女の胸を下からすくい上げるようにわしづかみにした。



「えぇ今日は疲れたから少しだけだよ」



とネムもまた若林の太股に頭を埋め激しく上下した。いつもセックスはネムが主導権を握っていた。



「あ、ダメだネム、ストップ!」



彼を頬張りながらわざと喋りにくそうにニヤリと笑うネムは若林にはたまらなかった。そしてまた動き続けるネムに若林は叫んだ。



「マジで、いくから、ほんとストップ!」



ようやく本気で頂点にいきそうな若林を察してネムは動きを止めた。このままいかれてはネムも不完全燃焼になることはわかっていた。



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