いつもの場所
「はいはい、わかってます師匠達。だからちょっとは応援してよね」



「そうだね、ごめんごめん言いすぎた。」凛々子は舌を出し、おちゃらけた表情で謝った。



「とにかく明後日、デートが終わったら報告するように!」



ネムのその言葉でその日はお開きとなった。



だが2日後、絵里からの連絡は誰も無かった。



3人はきっとまたダメだったのかと、絵里をあえてそっとしておいた。



しかし翌日、



『みなさん、報告が遅れました。



なんと、裕也くんと付き合えることになりました~!



実は今日の夕方まで一緒にいたから連絡できなくってごめんね。



とりいそぎ報告でした(^o^)』



それを読んだ3人は驚きを隠せなかった。



立て続けに3、4人に振られた『振られ記録』を更新しなかったからだ。



3人は根掘り葉掘り状況を聞いたり、お祝いの言葉の嵐だったり、まったく1日では返しきれない程絵里のメール音はなり続けた。
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