いつもの場所
「何してるのよ!こんなことしても無駄だって!」助手席に座っている凛々子が絵里の肩を揺すり説得した。
だがそんな言葉も全く聞かず、3人はとにかく冷静になるように試みた。しかしカーチェイスは続くばかり。幸い空いている道ではなかったので、法定速度は守られていたが、お互いかなり無理な車線変更を繰り返しクラクションの嵐だった。
その時だった、絵里の携帯がなった。もちろん目の前を運転する斎藤だった。そして運転に支障のないようにスピーカーフォンでの会話を始めた。
『お前ふざけんなよ!ばかじゃねーの?追いかけてくんな!』
「私はただ同じ方向に用事があるだけ!」
苦しすぎる言い訳に凛々子と朱美はお笑い芸人並みのつっこみをして絵里の肩をたたいた。
『嘘つけよ!ふざけるな!それなら俺は次左折するからお前はまっすぐ行けよ!』
「あら奇遇~私も左に用事があるの。」
『なら俺がまっすぐいくからお前は曲がれ!』
「あ、そう。でも予定が変わったわ。」
そんな堂々巡りの会話とカーチェイスが10分程続いたが、明らかにタイミングが悪く赤になった信号交差点で追跡を断念せざるを得なかった。
「あんたの彼氏は今のところ裕也くんだからね。」
ネムの鋭い一言がようやく絵里を落ち着かせた。
だがそんな言葉も全く聞かず、3人はとにかく冷静になるように試みた。しかしカーチェイスは続くばかり。幸い空いている道ではなかったので、法定速度は守られていたが、お互いかなり無理な車線変更を繰り返しクラクションの嵐だった。
その時だった、絵里の携帯がなった。もちろん目の前を運転する斎藤だった。そして運転に支障のないようにスピーカーフォンでの会話を始めた。
『お前ふざけんなよ!ばかじゃねーの?追いかけてくんな!』
「私はただ同じ方向に用事があるだけ!」
苦しすぎる言い訳に凛々子と朱美はお笑い芸人並みのつっこみをして絵里の肩をたたいた。
『嘘つけよ!ふざけるな!それなら俺は次左折するからお前はまっすぐ行けよ!』
「あら奇遇~私も左に用事があるの。」
『なら俺がまっすぐいくからお前は曲がれ!』
「あ、そう。でも予定が変わったわ。」
そんな堂々巡りの会話とカーチェイスが10分程続いたが、明らかにタイミングが悪く赤になった信号交差点で追跡を断念せざるを得なかった。
「あんたの彼氏は今のところ裕也くんだからね。」
ネムの鋭い一言がようやく絵里を落ち着かせた。