いつもの場所
「遅くなってごめん。道が混んでてさ。」
「この距離なのに車できたの?」
「いや、まぁ暑かったし。」
そんな武司を不思議に思った凛々子だったが、それがどんな理由だろうとたいして詮索したいような相手でもなかった。
「そっか。私今パフェ注文したところなの。何か食べる?」
「ん~俺はコーヒーでいいかな。」
「あ、そうそう。持ってきたよ、はい。」
そう言って凛々子は卒アルを差し出した。
「あ、あぁ。サンキュ!」
武司は卒アルを受けとるとパラッとページを見て椅子に置いた。
「え?そんだけ?ちゃんとみないの?」
「おお、家で見るよ。」
「それに卒アルなんて武司も同じ学校出身なんだから同じもの持ってるでしょ?いったい何に使うの?」
「あぁそうだな~!でも俺なくしちゃったんだよ。」
凛々子は不審に思った。成績優秀で毎年学級委員、忘れ物なんてしたことなかったし、先生から見たら非の打ち所のない武司。そんな彼が大切な卒アルをなくすなんて考えられなかった。
「お待たせしました。」
その声に顔をあげると店員がニコっとパフェとコーヒーを机に置いた。凛々子は目で会釈するように店員の顔を見ると、その女性の後ろに人影が見えた。
その瞬間全てが繋がった。
「この距離なのに車できたの?」
「いや、まぁ暑かったし。」
そんな武司を不思議に思った凛々子だったが、それがどんな理由だろうとたいして詮索したいような相手でもなかった。
「そっか。私今パフェ注文したところなの。何か食べる?」
「ん~俺はコーヒーでいいかな。」
「あ、そうそう。持ってきたよ、はい。」
そう言って凛々子は卒アルを差し出した。
「あ、あぁ。サンキュ!」
武司は卒アルを受けとるとパラッとページを見て椅子に置いた。
「え?そんだけ?ちゃんとみないの?」
「おお、家で見るよ。」
「それに卒アルなんて武司も同じ学校出身なんだから同じもの持ってるでしょ?いったい何に使うの?」
「あぁそうだな~!でも俺なくしちゃったんだよ。」
凛々子は不審に思った。成績優秀で毎年学級委員、忘れ物なんてしたことなかったし、先生から見たら非の打ち所のない武司。そんな彼が大切な卒アルをなくすなんて考えられなかった。
「お待たせしました。」
その声に顔をあげると店員がニコっとパフェとコーヒーを机に置いた。凛々子は目で会釈するように店員の顔を見ると、その女性の後ろに人影が見えた。
その瞬間全てが繋がった。