いつもの場所
3. 卑怯
「凛々子、落ち着けって!話ぐらいきいてやれよ。」
いくら友達の説得でも凛々子は聞く気にもなれなかった。
すかさず淳は凛々子の肩を押さえて座らせ、逃げ出せないように隣に座った。
「お前これは卑怯だろ。あんなメール1通でおわらせようなんて…俺は認めないからな。」
淳の言葉に武司が動いた。
「ま、あとは二人でじっくり話せよ。俺は帰るからな。」
そういって立ち上がろうとすると凛々子は小さく叫んだ。
「分かったわ。ちゃんと話すから、武司もここにいてくれる?でなきゃ帰るわ。」
武司と淳は気まずそうに目を合わせたが、武司はしぶしぶまた腰を下ろした。
「二人が親友なんてすっかり忘れてて、のこのこのここまできた私がバカだったわ。それに、こんなやり方するなんて…卑怯って言うのはお互い様ね。」
凛々子は目の前の武司と会話をしているように、淳とは少しも目を合わさなかった。
「俺も凛々子とは長くいたせいで、つい…嫌な思いもさせたりもしたけど…それは反省してる。」
「あら、ならごゆっくり反省してください。で?他に言いたいことは?私はこれ以上話すことはないわ。」
淳は凛々子に取りつく島も無く、こんなにも冷たい彼女を初めて見てうろたえた。
「凛々子、落ち着けって!話ぐらいきいてやれよ。」
いくら友達の説得でも凛々子は聞く気にもなれなかった。
すかさず淳は凛々子の肩を押さえて座らせ、逃げ出せないように隣に座った。
「お前これは卑怯だろ。あんなメール1通でおわらせようなんて…俺は認めないからな。」
淳の言葉に武司が動いた。
「ま、あとは二人でじっくり話せよ。俺は帰るからな。」
そういって立ち上がろうとすると凛々子は小さく叫んだ。
「分かったわ。ちゃんと話すから、武司もここにいてくれる?でなきゃ帰るわ。」
武司と淳は気まずそうに目を合わせたが、武司はしぶしぶまた腰を下ろした。
「二人が親友なんてすっかり忘れてて、のこのこのここまできた私がバカだったわ。それに、こんなやり方するなんて…卑怯って言うのはお互い様ね。」
凛々子は目の前の武司と会話をしているように、淳とは少しも目を合わさなかった。
「俺も凛々子とは長くいたせいで、つい…嫌な思いもさせたりもしたけど…それは反省してる。」
「あら、ならごゆっくり反省してください。で?他に言いたいことは?私はこれ以上話すことはないわ。」
淳は凛々子に取りつく島も無く、こんなにも冷たい彼女を初めて見てうろたえた。