不思議の国の白雪王子
Prologue.
ああ、疲れた。
「お、おはよう!亜利子(アリス)ちゃん!///」
頬を染めて馴れ馴れしく挨拶してくる男達。
「もう、亜利子ってなんでそんなに可愛いの〜?」
分かりやすく媚びてくる女達。
「アンタなんて…産まなきゃよかった!」
理不尽な怒りをぶつけてくる母親。
この世界は、どうしてこんなにも歪んでいるのだろう。
「私が世界を作るなら、美しいものしかいらないのに。」
ああ、疲れた。