不思議の国の白雪王子
私は慌ててクロさんと兵士の間に割って入り、連れて行かれない様にかくまう。
白雪は、そんな私に冷たい視線を送った。
「お前も…地下牢に行きたいのか?」
「クロさんが地下牢に連れて行かれるくらいなら私が行くわ。」
「……」
「部屋に入れたのは私だもの。」
「……」
「…私は、白雪と話がしたい。」
白雪の冷たい視線に負けないように、私も負けじと睨み返す。
すると、しばらく睨み合った後、白雪が「ハア…」とため息をついた。
「コイツと2人きりにしてくれ。クロ…黒雪は客間に軟禁してろ。」
私が言った事、呑んでくれるんだ…
昨日あんなに怒ってたのに…
そうして、ラビちゃんと兵士達はクロさんを連れて部屋を出て行った。
部屋には、私と白雪の2人だけになった―