大切な人へ
その間に私も着替えてベットを片付ける
布団を畳んで上に置くと ふわっと香る
彼の香りにドキッとする
男性用の爽やかな柑橘系のデオドラント
私の大好きな匂い...
お店で探しても同じ香りのものは
見つからなかったんだ
その場所に体を寄せると
彼に抱きしめられている様な感覚に落ちる
心地よくて幸せ...
ピンポーン
突然のチャイムに飛び起きて彼を迎えた
急いで朝食を仕上げてまた2人で手を合わせる
「いつもこんなにきちんと作ってるの?」
『普段はお弁当のおかずの残りが朝食ですよ
休みの日はお昼前にブランチって感じです』
「そっかぁ。普段はお弁当もだもんな
やっぱ凄いな 藍野さんって」
誉めてくれるのは嬉しいけど
彼はもうしっかりしてしまっていて
少し寂しい気もした