ラブ パラドックス
「確実に遊んでるよね。12月に入ってから本当に忙しいよね?喧嘩売ってる?」
「ちげえよ。お前、手伝うって言ってんのに大丈夫って言うから」
「う、待ってくれてるんだ、申し訳ない。でもだからってなんで落書き?」
「今度のセミナーで家系図をボードに描くんだよ。相続権が誰にあるかとか、わかりやすいだろ」
「…ほほう。続き聞こうか」
「波えもんが亡くなったと仮定する。マスえもんに相続権ねえだろ?でも波えもんはマスえもんに遺産をやりたい。そんなときはどうする?遺言書くしかないだろって、セミナーの冒頭から、グっと掴みたいんだよな」
相続権の説明に、この一家はよく例えに使われる。
家系図に、名前だけじゃなく、こんなに似てる絵がプラスされれば、市民の方々も、楽しくより理解しやすくなるはず。
名案。悔しいくらい。