ラブ パラドックス
Chap.06 口実



「送ってくれてありがとう」


シートベルトを外しながら、運転席の湊さんと視線を交わす。

寒い冬にぴったりの韓国料理を食べたあと、家まで送ってくれた。


クリスマスカラーに彩られた街をドライブしながら帰ったので、結構いい時間になってしまった。



「次はいつ会える?」

「湊さん、12月は仕事忙しいんじゃない?」

「そうなんだよなあ。クリスマス商戦真っただ中だからね」

「だよね?やっぱり小物系?戦いはいつまで?」

「24日」


小物ならいいんだけどね。と湊さんが微笑む。
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