ラブ パラドックス
深くなったキス。

濡れた唇の柔らかな弾力も、想いのまま絡め合う舌も、熱くて、気持ちよくて、頭がボーっとする。

唇が首筋に降りてきた瞬間、夏目くんの顔を両手で挟んで動きを止めた。


「なんだよ」


不満顔の夏目くんの瞳に、気持ちの昂ぶりが見える。

きっと、私も同じ。


早く夏目くんと溶け合いたい。

夏目くんに愛されたい。


クリスマスの夜と、することは同じなのに、全然違う。


私たちの関係。

気持ち。


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