ラブ パラドックス

「前な?偶然この近くのカフェで凜ちゃんに会った時に、お前は一人の人と長く付き合うタイプで、あっちのテクもすごいんだろうなって言ったかも。すまん。確実に言った。申し訳ない」

「ごめんじゃねえよ」

そんなこと言ったのかよ。やめてくれよ。経験値の低さに不安しかないのに。

こころの中で大きなため息をついた。


「すまん。完璧、勘違いと思い込み。俺のお気に入りのエロ動画サイト教えるから、それ見てテク磨いてがんばってくれ」

「ふざけんな」

「悪かったって。でも凜ちゃんのスタイルやばいよな。顧客カルテのサイズみてお前が恨めしかったわ。あんな綺麗で背が高くて細いのに隠れ巨乳とかたまらんわ。何カップ?」

「お前ゲスい。顧客情報漏らすなよ。しかも話変えようとすんな」

「いやこれはお前だから喋ってるんだぞ。普段は客の情報喋んねえよ」

「当たり前だ」

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