ラブ パラドックス
「葉月先生は休みの日何してんの?彼氏いる?俺は朝から晩までゲームしてる。それでいつも彼女に怒られる」

「こいつ彼氏、激しく募集してる」

「激しくないですけど。ナチュラルですけど。おかしなこと言わないでよ」

「なんでだよ。お前がフリーで彼氏欲しがってるって言ったら、涼平から紹介の話が出るかもしんねえだろ」


ほほう。さすがポジティブ夏目氏。 でも。

「激しくって言わなくてもよくない?」

「まあな」

なんだろう。夏目くんに遊ばれてる気がする。


「で?休み何してんだよ」

「DIYにはまってる。そのうち大物にもトライしたいんだ」

「へえ」

「夏目くんは?」

「何もない日はとにかく寝る」

「スポーツしてないの?夏目くん、いい体してるよね」

「お前俺のことそういう目で見てたのか」

「ちが、違うって!」

「陽、お前は葉月さんをそんな目で見ないのか?俺は瞬時にスリーサイズを頭ん中ではじき出すぞ。職業病だな」

「昔からだろ」

「ですよねー」

こらえきれず、吹き出してしまった。
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