ラブ パラドックス
「お前のその無駄な巨乳を押し付けるな」

「もうほんといや。光くん下品。夏目くん帰ろ」


葉月がかわいすぎる。すげえ甘やかしてやりたい。


「葉月あっち行ってろ。光さんマッサージしてもらっていいですか?」

「え、」


腕をつかむ力が弱まって、葉月の顔がひきつった。まじで可愛すぎてやばい。


「冗談だって」

「別に。してもらえば?」


突然『ツン』が発動した葉月に、思わず手が伸びる。なんの必要があって今日ここに来ようとしていたのかわからない、その艶やかな髪に触れ指を滑らせる。

まだ拗ねたままの葉月が愛しすぎて困る。


昨日の夜から、葉月が素直でいつもより更にかわいい。

かわいいしか出てこない俺の語彙力が憎い。

閉店後の店内で、掃除をするスタッフや、レジ付近で金を数えたりパソコンをするスタッフなど、皆それぞれ忙しそうに仕事をこなしながら、葉月とオーナーの会話を聞いて笑っている。
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