ラブ パラドックス
「お前がもう、泣いて目を覚ますことがないように。もしそんな夜があっても、絶対一人にしたくない。で?...返事は?」
「同棲したい。昨日甘えろって言ってくれたでしょ。あの言葉にすごく救われたよ。もう1人で頑張ろうとしなくていいんだって。陽に寄りかかったらいいんだって」
「お父さん。凛子と同棲します。許可お願いします」
墓に向かって頭を下げた俺は、お前も下げろと凛子の後頭部を押さえる。
「なによ」と笑う凛子と目が合って俺も笑った。凛子の頭はすぐ解放したが、俺は頭を下げたまま、最後にもう一つ。
お父さんに言っておきたいことがある。
「俺が一人前になったら、凛子さんと結婚させてください。その時はまた改めてご挨拶に伺います」
凛子の反応を見ることなく、そのまましばらく頭を下げていた。
気が付けば、凛子も。
「もうすぐ誕生日だろ。何か欲しいものあるか?」
「陽もだよ。何欲しい?」
駐車場に止めてある車内が暑さで乗れず、大きな木の影に入って、車のエアコンがきくのを待っていた。
「同棲したい。昨日甘えろって言ってくれたでしょ。あの言葉にすごく救われたよ。もう1人で頑張ろうとしなくていいんだって。陽に寄りかかったらいいんだって」
「お父さん。凛子と同棲します。許可お願いします」
墓に向かって頭を下げた俺は、お前も下げろと凛子の後頭部を押さえる。
「なによ」と笑う凛子と目が合って俺も笑った。凛子の頭はすぐ解放したが、俺は頭を下げたまま、最後にもう一つ。
お父さんに言っておきたいことがある。
「俺が一人前になったら、凛子さんと結婚させてください。その時はまた改めてご挨拶に伺います」
凛子の反応を見ることなく、そのまましばらく頭を下げていた。
気が付けば、凛子も。
「もうすぐ誕生日だろ。何か欲しいものあるか?」
「陽もだよ。何欲しい?」
駐車場に止めてある車内が暑さで乗れず、大きな木の影に入って、車のエアコンがきくのを待っていた。