ラブ パラドックス
首の後ろに唇を押し当てると、凛子がピクリ、かわいい反応をするもんだから、つい我慢が出来ず、俺の右手が悪さを始めた。

「もうやめてよ」と手を掴まれてもお構いなしに凛子を攻める。


このままどさくさに紛れて告白しよう。

出来れば言いたくなかった、俺の経験値の低さ。涼平が凛子に話したのは間違いだって。



「ほんとに?」

「ああ、」


告白し終わったころには、凛子はちゃんと聞いているのかわからない状態だった。体は汗ばみ、息が荒くなっている。

凛子はとっくに俺を受け入れる準備が出来上がっているけど、もうしばらくこのまま楽しませてくれ。


「なんか、すごく、嬉しいかも」

凛子が途切れ途切れに言葉を発した。俺もお前の反応が嬉しい。

お前以外の女のことはほとんど知らないけど、俺はこの先ずっと、お前だけでいい。
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