ラブ パラドックス
セキュリティばっちりのマンションは駅から徒歩5分の好立地。こんな時間でも、街灯は明るいしコンビニも並んでるから夜道の不安は少ない。
だから帰りが遅くなっても一人で平気って言ってるのに、陽は必ず迎えに来てくれる。
いつも来てもらってるし、駅で陽の姿を見つけたら嬉しいから、陽が遅くなった日に迎えに行ったら「危ないだろ!」ってめちゃくちゃ怒られた。
陽は相変わらず過保護だ。
「なあ、こんな時間に小さい子連れてる」
「ほんとだ」
陽の目線の先は大通りの向こうのコンビニで。
3歳くらいの男の子を連れた母親らしき人がコンビニから出てきた。
「何か事情があるのかもしれないけど、俺らの子どもは夜連れまわさないようにしようぜ」
「うん。え?」
「腹減った」みたいに、あまりにも自然に言うから聞き流すところだった。
だから帰りが遅くなっても一人で平気って言ってるのに、陽は必ず迎えに来てくれる。
いつも来てもらってるし、駅で陽の姿を見つけたら嬉しいから、陽が遅くなった日に迎えに行ったら「危ないだろ!」ってめちゃくちゃ怒られた。
陽は相変わらず過保護だ。
「なあ、こんな時間に小さい子連れてる」
「ほんとだ」
陽の目線の先は大通りの向こうのコンビニで。
3歳くらいの男の子を連れた母親らしき人がコンビニから出てきた。
「何か事情があるのかもしれないけど、俺らの子どもは夜連れまわさないようにしようぜ」
「うん。え?」
「腹減った」みたいに、あまりにも自然に言うから聞き流すところだった。