僕の星
「ねえ、本当はどう思った? あの写真」
里奈は気になっていることを訊いてみた。
成人式の振袖姿の写真を見て、進太も春彦も黙ってしまった。進太の理由は分かったけれど、春彦がどうして何も言わなかったのか……
「成人式の写真?」
「うん」
「どうって、お前……」
春彦は言葉を探している。里奈はなぜだか異様に緊張してきた。
「佐久間に見せなきゃ良かった……って思った」
「?」
「俺だけが、独り占めしたかったってこと!」
里奈はもう、十分だった。こんな自分を好きでいてくれる彼に、感謝の気持ちでいっぱいになる。
「あのな、里奈。佐久間がお前と久しぶりに会って、何も言えなかった理由を分かってる?」
春彦は繋いでいた手を離し、肩を抱いた。すっぽりと抱えられた里奈は、その腕の重さに驚き、激しく動揺した。体中が火照りはじめ、寒さなどどこかに飛んでしまった。
「ここのところ、里奈はどんどんきれいになってる。化粧が上手くなったとか、そう言うんじゃなくて……つまり、女になってきた」
「お……おんなに?」
「ああ。だから、変身したように見えたんだよ、佐久間には」
里奈は気になっていることを訊いてみた。
成人式の振袖姿の写真を見て、進太も春彦も黙ってしまった。進太の理由は分かったけれど、春彦がどうして何も言わなかったのか……
「成人式の写真?」
「うん」
「どうって、お前……」
春彦は言葉を探している。里奈はなぜだか異様に緊張してきた。
「佐久間に見せなきゃ良かった……って思った」
「?」
「俺だけが、独り占めしたかったってこと!」
里奈はもう、十分だった。こんな自分を好きでいてくれる彼に、感謝の気持ちでいっぱいになる。
「あのな、里奈。佐久間がお前と久しぶりに会って、何も言えなかった理由を分かってる?」
春彦は繋いでいた手を離し、肩を抱いた。すっぽりと抱えられた里奈は、その腕の重さに驚き、激しく動揺した。体中が火照りはじめ、寒さなどどこかに飛んでしまった。
「ここのところ、里奈はどんどんきれいになってる。化粧が上手くなったとか、そう言うんじゃなくて……つまり、女になってきた」
「お……おんなに?」
「ああ。だから、変身したように見えたんだよ、佐久間には」