お願い…私だけを見て……。
私の彼氏は……

「颯ぉ〜ちゅーしたいぃ〜」

「昨日沢山しただろ?たく。しゃーねーな」

チュッ

「んっ…はぁ…はやっ…とぉ…しゅきぃっ…」

「俺も」


この光景を見るのは何回目だろ?

これを見る度に胸が痛く、苦しくなったのは何回目だろ?


「麗華…屋上…行こっか?」

この子は親友の中里麻衣Mai Nakasato

「辛くなったら言えよ?いつでも支えになるからよ!」

そう言ってくれたのが幼馴染みの田中俊哉Syunya Tanaka

「うん…ありがとう。」

「……お前は、あいつの事まだ好きなのか?」

コクン

「…そっか……そ、そうだよな!うん。好きじゃなかったら付き合ってられね〜もんなー!」

俊哉は一瞬悲しそうな、傷付いたような表情を浮かべた気がしたけど…気のせいかな?

「俊哉…なんかあったら聞くからね?」

「お、おう…あんがとよ」

そう言って俊哉は私の頭を撫でてくれた。




この時、俊哉と颯が睨み合っていたなんて知る由もなかった……。
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