放ったボールが虹を描けば

 
………少しは、近づけてるのかな。



篠崎先輩は、私のことどう思ってるんだろう。



少しでも、ほんの少しでも。


頭の片隅でも、


私のことを考えた時間が、


一瞬でもあるのかな。



そんなことを考えるだけで、泣きそうになる。



私の頭の中は、先輩でいっぱいなのになぁ………



このまま、うつって、先輩の頭の中も、私でいっぱいになればいいのに。



そのまま、好きになっちゃえばいいのに。


近づけば近づくほど、


知れば知るほど、


どんどん好きになっていく。


限りがないこの想いは、胸の中で溢れていく。


もっとキミのことを知りたい。


もっとキミのそばにいたい。


もっと、キミのことを好きになりたい。


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