放ったボールが虹を描けば
「えっ!?
傑がもう来てるーー!」
体育館に着いて、先に来ていた篠崎先輩を見て驚いたのは、大塚先輩。
「おい、沙織。
そんなに驚くことないだろ」
「だって、え、えっ!?」
大塚先輩は、まだ驚いている。
篠崎先輩、どれだけ朝苦手だったんだろう………
これからあんな朝が続くと思うと、自然と顔がにやけてしまう。
大塚先輩の後に来た部員の人たちも、篠崎先輩を見ては驚いていた。
そのやりとりに、おもわず笑ってしまう。