甘い甘い恋をしよう
でもその初恋はあまりにもあっけなく終わった


小6の冬、お兄さんを好きになって早1年。雪が降りそうな寒い日だった


その日、ほぼ毎日バイトに来ていたお兄さんがいなくて少しいじけてた。


公園のブランコに座ってブランコをこぎだす。


「あれ?真奈ちゃん?どうしたの?」


「誰?知り合い?可愛いー!」


とケーキ屋さんのお兄さんと綺麗なお姉さんが話しかけてきた


「あ、お兄さん。こんにちは。」


「可愛いー!名前なんて言うの?」


優しい声。綺麗な長い髪の毛が印象に残っている


「佐藤真奈・・・。」


あの頃私は若干人見知りだったからあんなことしか言えなかった。


心の中では、あなたはお兄さんの何ですか?って聞きたかった・・・


その必要はなかったけど・・・。


「真奈ちゃんね!私は一応コイツの彼女の鈴木詩織!よろしくね!」


詩織さん・・・。


「おい!一応ってなんだよ?!」


とお兄さんが詩織さんのほっぺたをつねる


その時お兄さんが見たことのない笑顔で笑っていた


本当にお姉さんのことが好きなんだと思った


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