ポンコツ同盟

「…ごめんなさい。」

「別に。」

「…死ぬのが怖いんだ。」

「うん。」

「家族や友達とも二度と会えなくなるし、この世界をもう二度と見られなくなる。」

「うん。」

「行きたいとこもいっぱいあるし、やりたいこともいっぱいあるし。」

「うん。」

「16才で、あと半年で、未練残さず死ぬなんて無理じゃん!」

「うん。」

「死にたくない…」

彼は私に箱のティッシュを差し出してきた。

「とりあえず、涙と鼻水拭きなよ。汚い。」

「ああ、ごめん。」

ティッシュを受け取り、鼻をかんだ。

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